「です・ます」英語学習法

学習心理学理論に基づく英語学習は成績向上の切り札

英語教育の常識は心理学の非常識③ ~算数学習と比較して~

 例えば、小1算数の教科書に、「身近でよくあることで自然だから」と、

 

 「しょうたさんは298円(税込)のお菓子セットを買おうとしました。今日は特売でそこから5%引きになります。しかし電子マネーの残高は243円しかありませんでした。そこで1000円チャージしてから支払いました。電子マネーの残高はいくらでしょうか?」

 

 という問題が載っていたらどう思いますか?

 

 算数は専門ではないので、何年生レベルの計算になるのかはすぐには分かりませんが、いくら自然な設問でも、色々な要素が満載で、小1には無理なのは一目瞭然だと

思います。

 漢字をわざと使っているところも、関係ないようでもちろん関係あり。

 

 でも、小5の英語の教科書には(小4からは英語の授業はありますし、小1からやっているところもあるようですが)、

 

 What do you want for your birthday?    とか

 What would you like?  → I’d like○○  が

 

 載っています(゜_゜>)

 

 確かに自然で、楽しい話題なのかもしれませんが、入っている要素としては、

先ほどの算数の例と変わらないことないですか? 

 英語と算数の単純な比較はできないのは、承知していますが・・・

 

 これはペンです。これはペンですか。はいそうです。    のような

「いつ使うんだ?」という文が例になることや、文法偏重との視点で、

英語教育は変わったようですが、でも、教え方の順番としてどうなのかなあと

学習心理学が専門の私は、いつも思います。

 

 日常で、一列にきちんと並んでいるうさぎやかめを数えるシーンは

ないと思いますが、算数ではそういう問題はよくあります。

 数を数えられるようになる必要はあるので、基本を教える段階では、

色々なものを数えて練習すればいいと思います。

 

 英語でも、別に最初から難しい文を取り入れなくてもいいのではないかというのは、

間違っているのでしょうか?

 

 英会話教室に行っている小2の子が、きれいな発音で、

What’s this ?と言っていましたが、 

 What  (  is   )  (  this   )?  に分けることはできない。

 学校で習うようになって、 What's is this?   になって、苦労しないことを祈る

ばかりです。

 

 そんなことある?と英語が得意な方は思うかもしれませんが、結構、実際に経験しています。

 ただ、私は、「英語が得意だから、さらに伸ばしたい」と言う人に教えることは

ほぼありませんので、母集団が片寄っているところはあるかもしれません。

 

 こどもたちの記憶力の高さを活かして、小学校の間は、ボキャブラリーを増やして

おくだけでも、良いような気がします。それから音の聞き分けと、発音。

 

 中途半端に色々な文型に触れることで、文法で混乱する人が多すぎな印象です。