「です・ます」英語学習法

学習心理学理論に基づく英語学習は成績向上の切り札

英語教育の常識は心理学の非常識②

           英文法は絶対必要です。

 

 「文法なんて知らなくても英語は話せる。文法を知らなくても日本語を話しているじゃないか」「文法にこだわりすぎたから、日本人は英語を話せないんだ」といったことを、最近よく聞くようになりました。

 

 しかし、それは本当でしょうか?

 文法があるからこそ効率的に学習できる!!

   の方が正解だと思います。

 日本語のように生まれた時からずっと聞き続け、適切なフィードバックもあるなら、文法はいらないのかもしれません。でも、このブログはそういう環境ではなく、

でも手っ取り早く成績を上げたい人向きのものですので、英文法は必須と考えます。

 

 ただ、文法と聞くとうんざりの人が、抵抗なく取り組めるような

新しくて簡単な文法の説明が必要です。

 

 次回、いよいようんざりしない文法を紹介します。

  びっくりするくらい簡単。

 

  大学院の時に、カテゴリー化の研究をして、海外の研究誌に載ったことがあります。人がことばをカテゴリーに分けるときに、どのような方法を使っているのかを探る研究でした。

 印象よりも明確な基準に着目させる方が学習が速いという結果でした。あくまで

速いだけなので、基準=文法を知らなくても、地味に学習することもできるわけですが、コスパの良い学習方法を見つけるのが学習心理学の役目の1つです。

 

 またゲームを例にして説明すると

 トランプを2組に分けてもらいたいのですが、ある基準が決められています。早くそれを見つけ出し、正確に分けてほしいです。

 「赤と黒かな」と分け始めると、「残念。これはこっちです」と訂正され、

赤と黒ではないようです。「では、奇数と偶数?」「それとも絵札とそれ以外?」

「6以下とそれ以上?」

 色々なルールが考えられますが、何十回か何百回かトライして、フィードバックしてもらえば、そこそこ複雑な基準でも、気づく(学習する)ことができると思います。

 

 でも、最初に「絵札の赤と絵札以外の黒がこっちで、それ以外はそっちです」と

ルールを教わった方がよくないですか?

 「太郎も次郎も三郎も四郎も五郎も六郎も、現在の時は動詞にSがつくと言うのを

経験して、自分で規則に気づくよりも、『三単現(3人称単数現在)のS』と教えてくれる方が親切な気がするけどなあ」ということです。